太宰府天満宮について込み入った説明は不要だろう。全国約12000社と言われる天満宮や天神社の総本宮であり、菅原道真公の御墓所の上に造営されている。
初耳だったが、菅原道真公は学問の神様であるだけでなく文化の神様とされている。宝物館には五万点もの所蔵品があるらしい。さまざな奉納物はそれぞれの時代の文化の粋を集めたものでもあろう。九州国立博物館の誘致にも太宰府天満宮の宮司が関わっているという。
近年は現代アートのプロジェクトを開催したりもしているらしい。九州屈指ともいわれる絵馬堂は天神様と文化との接点を示す好例だろう。
(参考:http://www.dazaifutenmangu.or.jp/about/http://www.dazaifutenmangu.or.jp/art/history)
この日は少し雨がぱらついていた。降ったり止んだりで通り雨もあった。参拝を終えて絵馬堂へ。
最近奉納されたらしい絵馬もちらほら。油絵だろうか?いかにも気持ちのこもった感じで、熱心な信者が奉納したのだろう。意外と天神様やそれに関わる図柄の絵馬は少なかった。
おしゃれな抽象画の絵馬。
干支?を描いている。
これは半立体。ギョロリとした目玉が怖い。
常盤御前か。
新旧天女(弁財天?)揃い踏み。天保三(1832)年と昭和四十七(1972)年と。140年の開きがある。
絵馬堂は雨宿りにぴったり。
曲水の宴を記念した絵馬らしい。
太宰府天満宮に来たのは、初めて見た北野天満宮の絵馬堂があまりにすごかったので、「北野がこれだけすごければ太宰府もすごいに違いない」という安易な推測からだった。さすが創建から1100年を数える古社、期待が裏切られることはなかった。はるばる九州まで来た甲斐はあった。