藤森神社(ふじのもりじんじゃ)は、摂政三(203)年、神功皇后が新羅より凱旋ののち、旗を立て、兵具を納め、塚を作って神祀りをしたのが起こりである。
日本書紀の編者である舎人親王をお祀りしていることから、学問の神様という側面ももつ。
5月5日の「藤森祭」では神輿巡行と武者行列があり、これが菖蒲の節句の由来だともいわれ、武者人形には藤森の神が宿るとされる。またこの日境内では「駈馬神事」があり騎手の妙技が披露されることから馬の神としても信仰されている。
(参考:http://www.fujinomorijinjya.or.jp/)
最初に宝物館を見た。世界中の馬の民芸品や、徳川家綱が奉納し維新の折には有栖川宮熾仁親王が着用した紫糸威鎧、蒙古追討時に早良親王が着用した伝説のある大鎧、鞍、鐙、槍、鎖帷子を模した網襦袢、大筒、八連火縄銃、藤森祭礼絵巻のパネル紹介などがあった。
また、「刀剣乱舞」に登場するキャラクターのモデルになった刀剣「鶴丸国永」の写しが最近になって縁のある藤森神社に奉納されたようで、その紹介や奉納されたグッズの展示があった。他の京都の神社でも何度か刀剣乱舞関連のグッズ販売や御朱印集めをやっているのを目にしたことがある。すごい人気だ。
絵馬舎は宝物館兼社務所の向かいにあり、灰皿が置かれ喫煙所になっていた。最近油絵で描かれたらしい色鮮やかな絵馬?と色あせて判然としない古い絵馬が混在している。
何か歌舞伎の演目を描いたものだろう。鳥居派っぽいタッチで描かれた男が太刀を下げ槍か何かを振りかぶっているのが見える。
かろうじて馬が描かれていることはわかる。
よく見ると、馬上の人物が長刀をもっている。
能の演目「翁」だろう。「泰?真(方印)」という落款がある。
屋島の合戦の図か。割と最近の絵馬だ。
竹をもち頭巾を被った武者。
駈馬神事の絵馬。色あせても騎手の躍動感は伝わってくる。
「大正元年兵 退営記念」