絵馬ブログ

絵馬、絵馬堂についてのブログ。ほぼ月一回更新。/筆者:佐藤拓実/訪れた絵馬スポットの数:54(番外編:6)/ツイッター @EMA_blog_

寺院

岩木山求聞寺の絵馬堂②

(岩木山求聞寺の絵馬堂) 青森県弘前市の求聞寺絵馬堂についての記事、第二回目。求聞寺までの道のりや概要などは前回の記事を参照してほしい。 emaema.hatenablog.jp ・求聞寺絵馬堂の絵馬② 向かって左側の壁の絵馬を左上から順に見ていく。 女性の拝み絵…

岩木山求聞寺の絵馬堂①

(岩木山求聞寺の絵馬堂) 青森県最高峰であり津軽地方の人々に崇敬されてきた岩木山。その麓にあり岩木山神社の別当寺の流れを汲むのが求聞寺だ。 ・求聞寺の概要 求聞寺は真言宗智山派の寺院で山号は岩木山。明治四(1871)年に廃寺となった岩木山百沢寺の…

成島三熊野神社毘沙門堂の絵馬

(成島三熊野神社毘沙門堂) ・成島三熊野神社までの道のり 岩手県花巻市のJR釜石線土沢駅から田畑の間に点在する民家を横目に山裾に沿って約5キロの道のりを行くと右手に鳥居といくつかの石碑が現れる。成島三熊野神社だ。鳥居をくぐり。地蔵堂を拝んで急な…

浄福寺護法堂の絵馬

(浄福寺護法堂) ・浄福寺護法堂の概要 西陣エリア南西、住宅街の中にある浄土宗の寺院・恵照山浄福寺は初め天台宗に属し、延暦年間(西暦782~802)に賢憬(和銅七~延暦十二、西暦714~793)によって開創されたと伝えられている。たびたび火災にあい建治…

海渡山阿吽寺の絵馬

(阿吽寺の山門) ・阿吽寺の概要 松前は北海道の中でも特別な町だ。北限と言われる孟宗竹林があり、復元ではあるが天守閣があり、かつてその地を治めていた大名がいた。海渡山阿吽寺はその松前城下の寺町にある北海道有数の古刹である。由緒を紐解けばかつ…

日限地蔵尊諏訪山観音院前 栗原商店の絵馬

(日限地蔵尊のお堂) ・日限地蔵尊(ひぎりじぞうそん)諏訪山観音院の概要 織物の産地として知られる群馬県桐生市のJR桐生駅から歩いて約20分、駅前の商店街を抜け織物工場が点在する住宅街に入ると真言宗豊山派日限地蔵尊諏訪山観音院がある。創建は1644(…

法雲山東漸禅寺の馬頭観世音祭禮の絵馬屋

埼玉県熊谷市石原の東漸寺(とうぜんじ)は正式には臨済宗妙心寺派法雲山東漸禅寺という。境内にある馬頭観音堂では毎年1月第3日曜日に祭禮が行われており、絵馬屋さんが出店していると耳にして行ってみることに。 東漸寺へは遠方からだと秩父鉄道秩父本線の…

慈雲山妙安寺馬頭観音(武州上岡観音)の絵馬市の習俗

(上岡観音) 目次 ・上岡観音の概要 ・交通手段 ・馬頭観音堂の様子 ・小さな絵馬掛けと幔幕 ・絵馬市 ・そのほかの境内施設 ・参拝の様子 ・まとめ ・(追記)2021年の様子 ・上岡観音の概要 埼玉県東松山市にある慈雲山妙安寺境内の馬頭観世音は「武州上…

海雲山龍徳寺金比羅殿の絵馬

・龍徳寺へ 小樽運河の喧騒から離れ、住吉町へ向かう坂を上っていく。午後の日差しがまぶしい。旧魁陽亭の横を通り坂を上りきって右に曲がるとその先には函館本線南小樽駅が右手にある。この通りは住吉線という名だ。この辺りまでくると街の雰囲気も観光地ら…

中山法華経寺の絵馬堂

JR総武線下総中山駅から徒歩10分、京成線京成中山駅からだと5分。正中山法華経寺は通称を中山法華経寺といい日蓮宗の大本山だ。 参道の「黒門」をくぐって進む。 大きな山門をくぐると石畳の道が続き、左右に寺院がずらっとならんでいる。 橋の欄干にはザク…

成田山新勝寺の第二額堂

(総門) いわずとしれた全国有数の不動明王の霊場、成田山新勝寺の額堂へ行ってきた。開基は平将門の乱の平定に由来する。やはり有名なのは歌舞伎の市川團十郎家が代々帰依したきたことだろう。この日は成田の祇園祭の開催日。いつもより少し賑やかだった。…

駒形観音堂 奥の院(元観音堂)の石絵馬 その2

千葉市稲毛区の石絵馬レポートその2(その1はこちら)。 一枚一枚見ていくとそれぞれ違っておもしろい。 左、この中では唯一の「拝み絵馬」。 左。陰刻、右、陽刻。全体的には陽刻の方が多かった印象。 一部色がついたものもある。 右、奥の院の石の扁額。…

駒形観音堂 奥の院(元観音堂)の石絵馬

はるばる千葉市稲毛区の駒形観音堂奥の院にやってきた。「駒形大仏」という江戸時代に鋳造された大仏はここではなく別の少し離れた場所にある。ここは奥の院である。 (駒形観音堂 千葉市観光情報サイト:http://www.chibacity-ta.or.jp/spots/komagatakanno…

堀之内妙法寺の額堂

(仁王門) 杉並区。新高円寺駅から10分くらい歩くと住宅街の中に意外なほど大きい寺院がある。堀ノ内妙法寺である。 元は真言宗の尼寺だったが、元和(1615~1623)年間に日蓮宗に改宗。元禄十二(1669)年に身延山久遠寺の直末(じきまつ、本末制度におい…

延壽寺日荷堂の履物絵馬

根津駅から谷中方面へ向かって坂を上ると、だんだん寺院の多いエリアに入っていく。日荷堂(にちかどう)へ行くには15メートルを超えるヒマラヤ杉が目印になる。 上野戦争でも焼けずに残った山門をくぐる。右手にお堂があり、これは明治四十四(1911)年の建…

笹野観音堂の絵馬と奉納物

山形県米沢市の笹野にある笹野観音堂は、正式には真言宗豊山派長命山幸徳院笹野寺といい置賜三十三箇所霊場第十九番札所である。 バス停から降りてまっすぐ10分ほど歩くとこの仁王門に突き当たる。 大きな下駄や草履が奉納されている。 門を潜って振り返ると…

(番外編)川越大師喜多院の五百羅漢像

成田山川越別院のすぐ近く、建物の多くが重要文化財に指定され、徳川家とも縁の深い喜多院。通称、川越大師。 境内の五百羅漢像は1782(天明2)年から1825(文政8)年の間に建立された。中央には釈迦如来と脇侍の普賢菩薩と文殊菩薩、左右には阿弥陀如来と地…

成田山川越別院本行院の額堂

西武線本川越駅から歩いて20分ほど、川越大師喜多院の近くに成田山川越別院本行院がある。 開基は1853(嘉永六)年、石川照温師による。師は1805(文化二)年生まれで、様々な困難に遭う中で三度自殺を計るも果たせなかったのは神仏に見捨てられていないから…

(番外編)鞍馬寺の奉納額

鞍馬寺に行った。詳細は別の記事に。→(2018年1月の京都①(鞍馬山) - こたつ島ブログ) 由岐神社の拝殿。 山の上の本殿。 本堂脇に少しだけ額があった。天狗の絵がよい。 絵馬類は霊宝殿(鞍馬山博物館)にもたくさんあるのだろう。この時は冬季休館中だっ…

鳥辺山妙見宮智積院の絵馬堂

東山五条の交差点から、大谷本廟へ至る道と平行に走る坂を上っていく。この道をまっすぐ行けば清水寺まで続いているはず。いくつかの墓石屋を過ぎ、墓地へと入っていく。途中にはかの肉弾三勇士の墓もある。 坂を登り切らないうちに道の左側に妙見宮の鳥居を…

(番外編)建仁寺塔頭禅居庵摩利支天堂の額

ふと立ち寄った摩利支天堂に猪が描かれた額が奉納されていた。 ◯臨済宗建仁寺塔頭禅居庵・・・京都府京都市東山区大和町大路四条下4小松

松ヶ崎大黒天(妙円寺)の絵馬堂

地下鉄烏丸線から道に迷いながらあるくこと約20分。小槌のマークの灯篭があった。 ちょっとシーサーのような雰囲気のある狛犬。 松ヶ崎大黒天は山号を松崎山、寺号を妙円寺といい、江戸初期開創の日蓮宗寺院。ご尊像は伝教大師(最澄)の作だという。 ここの…

宗吾霊堂薬師堂の額と奉納物

義民・佐倉宗吾を祀る宗吾霊堂の境内には薬師堂がある。そこにはたくさんの額が奉納されていた。 (宗吾霊堂については以前詳しく書いた 宗吾霊堂 - こたつ島ブログ) 危険な事業を成し遂げた宗吾にあやかって、鳶や火消し関係の信仰が篤いという。やはり纏(…